シーバス釣りにおいて、絶好のタイミングのひとつが春の「バチ抜け」シーズン。
この「バチ抜け」シーズン、シーバス釣りでは、秋の荒食いシーズンに比べるとサイズは劣るものの、数釣りが楽しめる時期と言われ、また比較的イージーに釣り上げることができることから初心者にとってもチャレンジしやすい時期です。
今回は、この「バチ抜け」について解説しながらバチ抜けパターンにオススメのルアーを紹介したいと思います。
そもそも「バチ抜け」って何!?
春のシーバス釣りでの重要なキーワードが「バチ抜け」。
そもそも、この「バチ抜け」とは何んでしょうか?
「バチ抜け」とは、「バチ」が「抜ける」ことを意味しており、「バチ」とは海の餌釣りでもよく使うアオイソメ等のゴカイ類を指し、「抜ける」とは普段は海底の土の中に生息しているゴカイ類があるタイミングで一斉に水中に湧き出てくる、そんな現象を「バチ(アオイソメ等)」が「抜ける(地中から水中に出てくる)」といいます。
この「バチ抜け」という現象が起こる理由ですが、ゴカイ類の繁殖に関連しています。ゴカイ類は、生殖のタイミングで多数の個体が一斉に海中へと泳ぎでて放卵放精をする生殖群泳と呼ばれる繁殖行動をとり、これが釣り用語でいう「バチ抜け」になります。
「バチ抜け」はいつ起こるの?
シーバス釣りのチャンスであり、ゴカイ類の生殖行動である、この「バチ抜け」は常に起こるものではなく発生するタイミングが決まっています。
この「バチ抜け」タイミングですが、
「潮位の高い日」「満潮から下げ3分」が基本条件とされ、その他に「無風や下げ潮の流れと同じ風向き」なども影響するとの話もあります。結果、「満月(大潮)の日の下げ3分」のタイミングがシーバスのアタックチャンスとなります。
「バチ抜け」最盛期には、バチが海底から水面まで上がってきて、川の流れにまかせて下流に流されていきます。 このようにしてバチは、生殖の機会得ながら自らの生息域を拡大していきます。
なお「バチ抜け」の時期についてですが、地域により差があるものの、だいたい1月下旬?6月頃までと言われています。ちなみに東京湾では1月下旬?5月頃、大阪湾では1月?6月頃で5月・6月が最盛期です。
どうして「バチ抜け」がシーバス釣りのチャンスなの?
これまで「バチ抜け」について、簡単に説明しましたが、それを踏まえても何故このタイミングがシーバス釣りのチャンスなのでしょう?これは「バチ抜け」に加えて、シーバスの捕食状態含めた複数の要因があります。
[wp-svg-icons icon=”checkmark-circle” wrap=”i”] シーバスは産卵後の体力消耗の回復を図りたい
[wp-svg-icons icon=”checkmark-circle” wrap=”i”] 釣り人にとってバチ抜けタイミングがわかる
これはひと言で言えば、「産卵のためにお腹を空かせ食い気満々のシーバスがいる場所や時間帯が誰にでもわかる時期」となります。
もちろんバチ抜けポイントを知っておく必要はありますが、シーバス釣りでメジャーな河口などは攻めるポイントとなるでしょう。ただし、メジャーポイントほどシーバスもスレているので少し上流でシーバスポイントを探してみるのも良いかもしれません。
バチ抜けパターンでのシーバス攻略のポイントは?
シーバス釣りの絶好期であるバチ抜けシーズン。この時期に餌となる「バチ」を意識したルアーで攻略するのがバチ抜けパターンです。
バチ抜けパターンでは、「バチ」が満潮からの下げで水面に浮上、そのまま流れにのって下流に向かっていく動きをルアーで再現することになります。
このバチ抜けパターンで釣果を得るために注意したいバチ抜け攻略ポイントが以下の5点です。
[wp-svg-icons icon=”checkmark-circle” wrap=”i”] 「バチ」にシルエットの似た細身のルアー(シンキングペンシル等)を使う
[wp-svg-icons icon=”checkmark-circle” wrap=”i”] ルアーは、 上流から下流に向かって流れるようにキャストする
[wp-svg-icons icon=”checkmark-circle” wrap=”i”] ルアーは川を漂う「バチ」をイメージしてスローに巻く
[wp-svg-icons icon=”checkmark-circle” wrap=”i”] 川の流れに合わせてルアーの流れる速度を調整する
バチ抜けパターンにオススメのルアーは?
シーバス釣りにおいて、絶好のチャンスであるバチ抜けパターン。このバチ抜けパターンで人気のあるルアーをピックアップしてみました。
バチ抜けパターン おすすめルアー
各ルアー共に使い方は人によって異なりますが、基本は表層のスローただ巻き(デッドスローリトリーブ)や川の流れに乗せるのみのほっとけ流し。
もちろん、シーバスの状況をみながらルアーチョイスやレンジの把握等々、色々トライしてみてください。